2025年3月29日

JA07カブのシートは吸盤で固定、簡単なので硬化した吸盤をDIYで交換

シートがグラつく原因は吸盤が貼りつかなくなっていたから

JA07カブのシートがちゃんと固定されず、簡単にパカパカ開いてしまう。カブはこういうものだといわれたけれどさすがにここまでひどくはないはずです。ネットで調べてみると、シート裏にあるゴムの吸盤が、本来はガソリンタンク貼りついて簡単に動かないようになっているらしい。そこで、自分のカブのシートを調べてみると、明らかに吸盤が劣化してひび割れています。さすがに15年落ち。これは寿命ですね。交換は簡単そうなので、さっそくAmazonに注文を入れました。

届いた吸盤(シートマウンティングラバー)がこちら。2個セットだと思って注文したら1個しか届かなかったので急遽追加で発注。その日のうちに届きました。ただ微妙に厚みが違っている!?

ステップゴムの時と同じように、熱湯で温めてゴムを柔らかくしておく

洗面ボウルに熱湯を貯めて、そこにシートマウンティングラバーを投入。

吸盤を温めている間にシートを外してしまいます。10㎜のナット2つでとまっているだけ。

JA07カブのシートはとてもシンプルで、前方のヒンジ部分がナット2つでとまっているだけ。後ろは吸盤で固定するという仕組みです。シートはこのままでも交換作業は出来そうですが、少しやりにくいのでシートは取り外してしまいます。10㎜のソケットを取付けたソケットレンチでサクッと外して部屋に持ち込みました。

硬化した古いシートマウンティングラバーは、マイナスドライバーを使ってえぐり取る

温めておいたシートマウンティングラバーにシリコンスプレーを吹いて取り付け。

硬化した古いシートマウンティングラバーは、指で引っ張っただけでは外れないので、マイナスドライバーを隙間に突っ込んで無理やりむしり取りました。これが一番面倒な作業だったかもしれません。取り外せたら温めておいた新品のシートマウンティングラバーを用意して、裏型の突起部分にシリコンスプレーを吹きます。突起は2つあって向きも決まっていますが、表型の吸盤の位置をみればどちらが正しいかは一目瞭然で間違えることはないでしょう。

あとは指で押し込むだけで簡単に取付完了

シートマウンティングラバーをしっかり温めておいたので、ゴムが柔らかくなっており、さらにシリコンスプレーを吹いたので簡単に取り付けることができました。それなりに押し込む力はいりましたが、ゴムハンマーなどの出番はなく、さほど手間取ることなく取り付けできました。

交換完了。ゴムの質感がちょっと違っているのは別々に注文したからかも

あとはシートを取付けて交換は終了。シートのぐらつきはなくなり、無事パカパカ開かなくなった

シートマウンティングラバーは15分ほどで問題なく交換完了。シートのぐらつきはなくなったけれど、そもそも吸盤だけで固定されているというのが驚き

新しいシートマウンティングラバーは、取り付けが大変というのをネットで見ましたが。熱湯で温め、ダイソーの自転車用品売り場で購入できるシリコンスプレーを使ったら、思った以上に簡単に交換できました。あらかじめ熱湯で温めておくというステップゴム交換の際の経験がしっかり役立ちました。次はツルツルになっているグリップゴムの交換に挑戦かな。バッテリーやリアサスの交換もしなくては、少しずつですがボロボロのカブJA07も良い感じになってきました。

那須野明彦

■フリーランスライター、エディター ■都内在住 ■雑誌、書籍の編集者を経て、2008年フリーランスとして独立。 自動車誌(ベストカー、スタイルワゴン、オートルート他)、グッズ誌(ベストギア、グッズプレス、モノマガジン、デジモノステーション他)、企業広報誌(SHIDAX)など様々な分野で記事の編集、取材、執筆などを行う。現在は自動車サイト向けコラム、企業セミナーの取材記事、DIY書籍、メーカーやホームセンターのWEBコンテンツなどの取材、執筆などを行っている。

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