2025年2月23日

ポンコツスーパーカブJA07のステップを鉄パイプで修理してみた

ハンターカブCT125から、スーパーカブ110 JA07に乗り換えました。ハンターカブは新車だったので何の問題もありませんでしたが、新しく買った古いスーパーカブ(?)は、15年落ちで走行距離48,000㎞とかなりのベテラン。見た目はキレイでも、よく見るとあちこちに手を入れなくてはいけない場所があります。特に気になったのがステップ。購入時は気が付きませんでしたが足乗せてみると違和感があります。真上から見ると明らかに曲がっています。これのDIY修理に挑戦しました。

左右とも明らかに曲がっているステップ

左右ともステップが曲がっています。特に気になるのがチェンペダル側の左ステップ。シフトチェンジのたびに靴がペダルに引っ掛かりジャマくさい。

ネットで検索したところてステップゴムを外し、ステップを鉄パイプ使って力ずくに曲げれば戻るらしいとのこと。ただし、場合によってはクランケースにステップをねじ止めしてある部分が、破損する可能性もあるとか。安全なのは新しいステップに交換してしまうという方法ですが、激安で買ったのでなるべくお金をかけたくない。なので鉄パイプでの修正を試みます。

ステップに鉄パイプを差せるようにステップゴムをカット

使ったのこちらの鉄パイプ、自宅のベランダに転がっていたもの。多分CS用のパラボラアンテナを取り付けるスタンドを作ったときに使っていたもの。

ステップにこの鉄パイプを差し込み曲がっている角度の反対方向に力を入れ、曲げればいいはず。ただステップゴムをはずさないと鉄パイプが差し込めないので、まずはステップゴムを取り外します。接着されていないので強引に引っ張れば抜ける、とネットには書かれていましたがどうやっても抜けない。仕方ないのでカッターで切断してしまいました。

鉄パイプを差し、あとは力ずくで曲げるだけ

準備ができたの鉄パイプのステップに差し込み、力をかけて元に位置に戻します。車体が軽いので力をかけると車体が動いてしまいます。シートに腰をかけ、無理な姿勢でなんとか力をかけて少しずつ修正。10分ほどでいい感じの位置まで戻すことができました。次はステップゴムを取付けます。

ステップゴムはAmazonに注文したら翌日届きました。外すのに苦労したので、取り付けにも手間取りそうと考え事前にネットをいろいろ探ると、熱湯でステップゴムを柔らかくしておき、ステップの鉄棒部分にシリコンスプレーを吹いて滑りやすくしておけばOKとのこと。情報通りにやってみたところ何の抵抗もなくあっさりスルっと取り付けできました。シリコンスプレーをふいたので抜けやすくなっていないか? と思い、翌日に確認したところしっかり固定されており力ずくで引っ張った程度では抜ける気配なし。問題なかったようです。

無事真っすぐになおりました。右側のステップも曲がっていますが、ブレーキの操作には支障ないのでとりあえずそのまま放置。

ステップの曲がりがなおり、シフトチェンジがスムーズに

早速試乗してみたところ、ステップが真っすぐになったことでシフトチェンジがスムーズになりました。

左側ステップの曲がりがなおりまずは満足。ゆくゆくは右側のステップも修理しなくては。お台場までテスト走行しましたがシフトがやりやすくなり快適です。ポンコツカブ110は走行距離は多いですがエンジンは絶好調。さすが世界のスーパーカブ。ただ、ハンターカブに比べると、作りが華奢でなんとも頼りないですね。でもその分軽く小さいので、意外に速くて走りは楽しいです。次は完全に抜けてしまっているリアショックの交換をしなくては。

那須野明彦

■フリーランスライター、エディター ■都内在住 ■雑誌、書籍の編集者を経て、2008年フリーランスとして独立。 自動車誌(ベストカー、スタイルワゴン、オートルート他)、グッズ誌(ベストギア、グッズプレス、モノマガジン、デジモノステーション他)、企業広報誌(SHIDAX)など様々な分野で記事の編集、取材、執筆などを行う。現在は自動車サイト向けコラム、企業セミナーの取材記事、DIY書籍、メーカーやホームセンターのWEBコンテンツなどの取材、執筆などを行っている。

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